今シーズンで活動を終了しサッカー・JFLから退会が決まったソニー仙台FC。大勢のサポーターの前で56年間の歴史に幕を閉じました。

サポーター:
「勝って楽しんでもらえたらいいです」

ソニー仙台FC。ラストゲーム。スタンドには最後の戦いをこの目に焼き付けようと大勢のサポーター。選手の家族やOB。およそ1千人が応援に駆けつけました。

サポーター:
「最後なので感動する試合を見せてほしい」
「生後6か月からスタジアムに連れてきた。生まれながらのサポーター。最後は勝って終わりたい」

1968年、社内の同好会から始まったソニー仙台。JFLに昇格後、2015年、悲願のアマチュア日本一の栄冠を勝ち取りました。サポーターと最高に歓び合った感動をもう一度ー。ソニー仙台、ラストゲームに挑みます。

相手は、今シーズン優勝を決めJ3に昇格を決めた、栃木シティ。前半、開始早々攻め込まれるソニー仙台ですが、ゴールキーパー・佐川のナイスセーブでピンチをしのぎます。しかし、20分。相手の厳しいプレッシャーからパスを奪われ、そのままゴールを許します。

スタンドから仲間を見守るのがけがでこの試合に出場できないソニー仙台一筋の秋元佑太選手。

秋元佑太選手:
「気持ちを込めて戦ってくれていると思うので後半、逆転してくれると思います」

迎えた後半。積極的に攻めに出るソニー仙台。チームの誇りと覚悟を背負いながら戦う選手たち…。しかし、試合終了間際にも得点を許し、3対0で敗れました。最後まで戦い抜いた選手たち。大勢のサポーターに見守られながら56年間の歴史に幕を閉じました。

秋元佑太選手:
「みなさんの力で優勝を決めて、その瞬間を味わえたことはサッカー人生にとって特別な瞬間となりました。ソニー仙台FCに関わったすべての皆様本当に本当にありがとうございました」

戦いを終えた、ソニー仙台FC。宮城のサッカー界に、輝かしい足跡を残しました。

今後ですが、別のチームに移籍する選手や、サッカーに終止符を打つ選手もいます。それぞれが歩む新たな舞台での活躍を期待しています。