長年核兵器廃絶を訴えてきた日本被団協、日本原水爆被害者団体協議会が、今年のノーベル平和賞受賞が決まったことを受け、仙台市で22日、記念の集会が開かれました。
日本被団協代表理事 木村緋紗子さん:
「被爆者運動に取り組んできた私たち被爆者は、この度の受賞を喜びたいと思う」

仙台市の市民団体が開いたこの集会では、日本被団協の代表理事を務める仙台市の木村緋紗子さんに記念品が贈られました。
木村緋紗子さんは、涙を浮かべ「本当にありがとうございます」と感謝の言葉を述べました。

ノーベル委員会は10月、長年にわたり核兵器廃絶の訴えを続けてきたことなどを評価し、今年のノーベル平和賞を日本被団協に授与すると発表しました。木村さんは12月10日にノルウェーの首都・オスロで開かれるノーベル賞の授賞式に出席する予定だということです。
木村緋紗子さん:
「先人たち(の思い)を背負って、私が行ってこなくてはだめだと。核兵器は無くそうということと、戦争やってはだめだというこの2つを私は必ず言ってきます」

このほか、平和を祈り七夕飾りの制作を続けている油谷重雄さんが講演で「平和に向けた活動をこれからも続けていきたい」と話しました。