「車にあった傘を道行く人に渡した」”あの日”の記憶

2011年9月、約6000人の中からモーニング娘。の10期メンバーに選ばれた石田さん。オーディションは、東日本大震災の数ケ月後に行われました。

2011年モーニング娘。加入(当時14)

モーニング娘。'24 石田亜佑美さん:
「当時、震災の年にオーディションがあったことはあまり意識していなくて…今となってはよく受けたなと思うし、両親もよく受けさせてくれたなと」

当時中学2年生だった石田さん。"あの日"の事は鮮明に覚えているといいます。

モーニング娘。'24 石田亜佑美さん:
「中学2年生で、翌日に卒業式があって3年生を送るために体育館で準備をしていました。当時からダンスを習っていたので、みんなより先に早退させてもらってレッスンに行ったんです。ダンススタジオが地下なんですけど、踊っていたら地震だってなって、急いでドアを開けて小さい机の下にみんなで隠れて。揺れがおさまって地上に出たらすごい景色が広がっていました。仙台の街中で建物が大きく崩れたりとかはなかったけど、街の人が全員外に出ているんじゃないかと思うぐらいみんなが「これは何事だ」と言っていた印象があります。親に迎えに来てもらって、普通だと車で20分のところを3、4時間かけて帰りました。途中、雨が降ってきて歩いて帰っている人がびしょ濡れだったから車にあった傘を道行く人に母と一緒に使ってくださいと渡したことも覚えています」