そして、隆一さん殺害を実行へ
実は、敦子被告は2021年5月に脳梗塞を患い、視野に欠損があるほか左手が動かしづらいことがあるという。
弁護人:
「敦子被告と一緒にテレビを見ていた時の話をしてほしい」
直哉被告:
「2023年2月、有名な脳外科医のテレビ番組を見ていた。そのときに、敦子が『私もこんな先生に診てもらえれば』と言っていた。私は番組の最後に出ていた秘書のメールアドレスに連絡した」
弁護人:
「その後は」
直哉被告:
「脳外科医の弟子が福島県郡山市にいることがわかり、予約を入れた」
弁護人:
「JUNには」
直哉被告:
「JUNにも予約を入れた旨を報告した。だが、JUNに反対されて予約を取り消した。その後JUNは『敦子被告が脳梗塞になってから間もなく2年。助かる確率は少ないので、ストレスをかけないように』と言ってきた。私は『敦子の命のリミットは2023年5月まで』と思った」
「呪い」により敦子被告がまもなく命を失うと考えた直哉被告は、2023年4月、父・隆一さんの殺害を実行に移す。