首都圏で闇バイトによる強盗事件が相次ぐ中、若者が犯罪に加担しないよう大学の教職員らを対象とした研修会が仙台で開かれました。県警の担当者が明らかにした募集の手口とは…。

県警本部サイバー犯罪対策課 津志田浩孝課長補佐:
「見た目は裏バイト、闇バイトを否定していても、実は闇バイトを募集しているというのがこの投稿からわかる」

研修会には、県内16の大学の教職員ら30人が参加し、県警の担当者が闇バイトへと誘う実際の投稿を紹介しました。「短期で稼ぎたい方」などの文言とともに秘匿性の高い通信アプリテレグラムに連絡するよう呼びかけています。

誘導された通りテレグラムで連絡すると、特殊詐欺や強盗など犯罪行為への加担を呼びかけるといいます。

県警本部サイバー犯罪対策課 津志田浩孝課長補佐:
「UDは受け子・出し子ということで特殊詐欺の実行犯を募集している」

ここ最近は「高額報酬」「ホワイト案件」など闇バイトと無関係を装い若者を勧誘するケースも増えているということです。さらに「免許証の表裏、保険証の表裏もつけて送れと指示してくる」個人情報を握ることで犯罪行為とわかった後も断れないようにするなどの手口も紹介されました。

参加した聖和学園短期大学の職員:
「応募させやすい文言にひっかかってしまうことが分かったので、気を付けて学校としても考えていかなければいけない」

県警本部生活安全企画課 三浦秀一犯罪抑止指導官:
「警察は皆さん、家族を保護する準備はできていますので、安心して相談を寄せていただきたいと思う」

県警は宮城県内21の大学や短期大学などと協定を結び若者が闇バイトに引き込まれないよう注意を呼びかけていくことにしています。

県警は、闇バイトに関わってしまったと思った場合は相談ダイヤル「#9110」か警察署に。身に危険が迫っていると感じた際は110番通報してほしいと呼びかけています。