保険金を狙った「実母の殺害計画」が浮上

長年売春を強制されてきた直哉被告の実母はあるとき、敦子被告の実姉に「逃亡したい」と相談してきたという。

検察:
「実母の逃亡を手伝った理由は」

実姉:
「グループの中で『実母の殺害計画』が出てきたから。2022年2月か3月くらい」

検察:
「殺害の目的は」

実姉:
「実母にかけられた生命保険の保険金。売春の売り上げが悪くなってきて、グループ内で『実母が使い物にならなくなったら、殺して金にしよう』という話が出た」

検察:
「殺し方についても話したのか」

実姉:
「通り魔に見せかけるとか、崖から突き落とすとか、車で事故に見せかけるとか」

検察:
「なぜ不慮の事故に見せかける必要があったのか」

実姉:
「実母にかけられた保険金は、病気の場合は400万しか出ない。しかし、不慮の事故の場合は2200万円出ることになっていた」