■最後にこの風景を見ていたのか

Q事故から1年の9月5日はどのように過ごされる?
平日になるので、9月3日に親族だけで、一周忌ということで、執り行おうとは思っています。また、9月5日はそうですね、駐車場に行って献花させていただこうかなとは考えています。
Qその時、どのようなことを考える?
そうですね、駐車場にはもう事件後の、亡くなったのが月曜日だったんで、毎週月曜日と月命日の5日には必ず行っていて、その時には、本当に、ごめんなさいということと、自分がやれることはやっていくからねという気持ちがあるのと、あとは、その、そうですね、毎回かける言葉ではないんですけども、そこに立つと、最後にバスの中で千奈がこの風景を見ていたのかなと。そうですね、それをいつもこの家族で、目に焼きつけてはいますね。
今年の3月以降、みなさんが力を貸してくださって、自宅で取材に答えていたんですけれども、やはり、わたしたち家族への負担も大きいんですね。来ていただいた方は、わかるかもしれないんですけど、ある程度きれいにはできているんですけれども、それってみなさんが来るからなんですね。
実際の遺族の生活というのは、やはり普段の生活のことが手につかない部分があったりして、心も、家の中もぐちゃぐちゃになることがあるので、そういったのを精神がちょっと、疲れている状態で、週に2、3度、続けていくのが、ちょっと、しんどくなってしまったっていうのもありますし。
あとは、あの、すいません、次女が成長をしっかりとしてくれて、いままでは抱っこしているだけで、静かに取材ができていた部分はあるかもしれないんですけども、なんですかね、いろいろ、声を出したりとか、動き回ったりってことで、なかなか、カメラとかに興味を持って、いたずらしちゃう部分があるので、大変かなっていうのと、じゃあ、他の別室とか、外に妻と次女、取材が終わるまで出かけていてっていうのも、妻への負担も大きいと思ったので、一斉にみなさんの前で応じれば、いいのかなと判断して、こういう形(記者クラブでの会見)で進めさせていただきました。