濁りが沈殿したまま、ずっと消えることはない

Q最近のご体調は?
そうですね、えっと、なんていうんですかね、浮き沈みがやっぱりあります。少し前までは、自分でも、泣く回数とか、ちょっと、感情的になる部分が少なくなってきていたので、自分でも、安定してきているのかなって思う部分もあったんですけども、なんていうんすかね、9月5日に近づいたりとかなってくると、やはり、少し、感情が動かされる部分があったりとか、あとは、ちょっと事件直後からあるのが、睡眠が長く取れることが少なくなりました。ほとんどそうですね、3時間とかの睡眠を分割してじゃないと、長く寝れないとか、そういうのはあります。

薬とかも服用しているんですけども、事件直後から、その、服用してるんですけども、なかなかそれでも難しい部分があるので。体調っていうのが安定しない部分があると思います。さきほどもちょっといいましたけれども、妻の方が本当にダメージが大きくて、被害反応っていうかとか、悲観的になる部分とか、孤独感とか、そういうのはあると思います。で、わたしも夫ですけれども、やはり、自分の力が足りない部分もあってですかね、わたしの言葉だけでは回復できないようなこともありますね。

最近、あの本を、寝れないので、読むことが多くなったんですけども、その中で、本を最近読んだ中であったたとえで、水が入っているコップがあって、そこで、事件、事故で、被害的な感情が、濁りとして、浮き上がっている状態だとしたら、1年、2年とか、時間を置くと、その濁りが沈殿するので、上の部分はきれいに感じるんですね。だけど、その濁りってのは、沈殿したまま、ずっと消えることはないんですね。事件のこととか、記念日とか、何か、感情が揺すぶられることがあると、そのコップが揺すぶられて、沈殿物がまた浮き上がると。そしたらまた同じような、事件直後のような状態になってしまうと。

それがすごく自分の中でしっくりきて、遺族の感情と、すごい、わかりやすい例えだなと思って、わたしたちもそのような状態ですね。よくなったと思えば、また悪くなって、その繰り返しで、ずっと濁りが消えることはないのかなと感じています。



Q.2023年9月4日に園関係者との面談があるとのことでしたが、どのようなことを訴えたいですか?
本当にいつも同じ質問になってしまうんですけど、「相手はいまどう思っているのか」っていうのを聞きたいですね。事件の素人ながら、捜査のまねごとのようなことになりますけど、事件がどうやって起こったかっていうのは、ある程度僕たちは聞き終えたと思っているので。あとは、「あなたたちは、じゃあ責任をどうしますか」と。「いままで通り再園して、それで終わりにしますか」と。「市と書面でサインもして契約した約束も反故にしますか」と。それを毎回、聞いていますね。今回も聞こうと思っています。