「風化させたくない」でも…相反する気持ち
Q.次女は千奈ちゃんに対してどのように接していますか?
次女は、千奈のこう、遺影とかを自分が抱きかかえて、遺影に近づけると必ず、笑顔で、千奈に対して、笑っている遺影に返すように笑顔になるので、何かそういうのを見て、遺影ではなくて、実際にこう、姉妹で遊んだりしている姿を見たかったなっていうのは思いますね。次女はまだ、何もわからないと思うんで、もし、ちっちゃい頃にお世話をしてくれた、なんとなく、感覚がいまあるんだったらうれしいなと思っています。いま、1歳です。
Q.ツイッターをやられていて、誹謗中傷の経験はありますか?
誹謗中傷の経験はありますし、基本的に流せることがほとんどですけど、中には、何度いったりとか、しつこくいってきたり、我慢を超えるようなものがあるので、そうですね、そういうものは考えさせられることがありますね。

Q.そういった誹謗中傷についてどのように対応していきたいですか?
そういった回答は弁護士さん、答えてもらっていいですか。
弁護士:そういった誹謗中傷については、適切に対処していきたいと思っています。
Q.ツイッターで傷つくようなこともありましたか?
ある程度、予想はできていたが、そうですね、中には思ってもいないところから面を食らうような「何が悪かったのかな」ってこう、ちょっと考えるような、人は共感できない部分とか、自分の言葉に対してちょっと嫌悪感を抱かれる方もいらっしゃるので、しょうがないなと思う部分はありますが、仕方ないと思う部分はありますが、先ほど弁護士がいってくださったように、ちょっと限度を超えるものは、こちらも対応していかないといけないのかなとは思います。それはわたしだけではなくて、やはり妻も同じように感じてしまうので。妻とわたしは心の強さや回復具合も違いますので、ひどく続くようだったり、傷つけられた場合には、行動を起こしていくかもしれないです。
Q.千奈ちゃんの存在の大きさというのはどのような時に感じますか?
記念日とか。例えば、記憶に残っている一緒に出かけた時とか、同じくらいの年齢の子を見たりとか。本当に、いま、地元から離れているわけではないので、いろんな場面で、こう、千奈を思い出すことが多いですね。毎日のようにやっぱり考えています。お風呂に入っていても、ご飯食べていても、「千奈にこうやってご飯あげていたな」とか、「最近は1人でお箸を使ってしっかり食べれてたな」とか、そういうようなことを考えたりとかしていますね。
Q.風化されていくことに対する心配や恐怖は感じることはありますか?
そうですね、ちょっと矛盾してしまうかもしれないんですけど、なぜ「風化させたくない」っていう思いがあるかといいますと、約束を反故にされたっていうことに対して、世間に訴えたい部分があって、他人の憶測で報道されたりとか、そういうことではなくて、実際に加害者と私たち被害者がやりとりした中で「こういうやり取りがあるんだよ」と。「みなさん、これに対してどう思いますか。私は廃園を求めています」っていうことを発信して、風化させたくないなっていう気持ちと、あとは、いつまでたっても自分たちが被害者として見られ続けるっていうのは辛い部分があるので、静かに前の生活のように、こう、普通に暮らしていきたいなっていう思いもあります。