局の垣根を超えて地球温暖化を防ぎます。静岡新聞・SBSは、9月20日から28日の間、テレビ静岡と共同で『静岡からミライへ「1.5℃の約束」』と題したキャンペーンを行っています。

「1.5℃の約束」は、産業革命前の1850年頃に比べて、地球の平均気温の上昇を1.5℃以内に抑えようという合言葉です。ただ、2024年はすでに「1.6℃」上昇してしまったというデータもありまして、今までにない対策が必要になっています。

そこで、私たちも「今までにない発信を」とテレビ静岡とタッグを組みさまざまな形で広報・啓発活動を実施。先ほど、テレビ静岡の夕方帯番組「ただいまテレビ」に滝澤キャスターが出演し対策を呼び掛けてきました。そして、LIVEしずおかでも私たちが生活の中で気軽に実践できる地球温暖化対策を紹介します。

“ポイ活”しながら地球温暖化対策に取り組めるアプリをご存じでしょうか?

それが、静岡県などが手掛けるスマホアプリ「クルポ」です。静岡県に住んでいる人、そして通勤や通学で静岡県に来ている人は誰でも無料で利用できます。

地球温暖化対策アプリ「クルポ」は、さまざまなエコ活動「クールアクション」に取り組むと、アプリ内でポイントを貯めることができます。

県内には公共施設や協賛企業にさまざまなポイントスポットが設置されています。

例えば、公共交通機関の利用もエコにつながるということで、県内4つの鉄道会社や、県内全ての路線バス会社の駅や車内にあるQRコードを読み込むとポイントが付与されます。

また、ドラッグストアなどで段ボールや新聞紙を回収する「リサイクルボックス」を利用したり、賞味期限の近い手前の商品を購入したりすることでもポイントを追加できます。

さらに、勉強などの際に図書館などの公共施設を利用して家庭での省エネにつなげることも対象です。その際の移動手段にも注目で、施設まで自転車で来ることもエコに貢献するとして、駐輪場にQRコードが設置されている場所もあります。

このほか、エコに関する動画を見たりクイズに回答したりすることでもポイントを獲得できます。

集まったポイントに応じて、県内スポーツチームのユニホームや食事券など、抽選でさまざまな景品が当たります。

運用開始から7年。クルポ自体の“県民への周知”という課題もありますが、県はエコ活動の第一歩としての役割に期待を寄せています。

<静岡県環境政策課 横田愛加主事>
「“ポイ活”を日々の楽しみにしていらっしゃる方や、企業からの提供商品が気になって始めたということでも、きっかけは何でもいいと思うが、自分の生活の中に(エコな)生活を取り入れて、楽しく温暖化対策を進めていただく助けになればいいかなと思う」

QRコード付近の解説を読んだり、エコ関連の動画を見たりして、何気ない生活の中で知識が深まりました。

楽しみながら、自然にエコを意識できるようになるのがクルポの狙いです。エコ活動に取り組むことは、ポイントとしてだけでなく長い目で見た地球環境の保全としても還元されます。他人事にせず、みんなで意識できればと思います。