検察は卒業証書の確認はするのか?

<記者>
田久保市長にお話をお伺いします。検察に今回捜査を委ねるという話ですけども、検察は犯罪行為に関しては捜査すると思うんですが、卒業証書の確認というのはするものなんでしょうか。

<田久保市長>
きちんと上申を挙げまして、検察の方とお話をしたいというふうに思っております。もちろん、全く見込みがないのにもかかわらず、ということではないと、いろいろと相談もしましたし、スケジュールの方も組んでおりますので、なんと言いますか全くそのような可能性がない中の話ではないというふうに考えております。

<記者>
弁護士の先生にもお伺いしますけども、いわば犯罪行為ではなくて、卒業証書が真偽が疑われるというところに関して検察が捜査するものだと思っていらっしゃるということですか。

<福島弁護士>
そうですね。そもそも犯罪行為の有無を捜査するのは検察であって、そのための重要な証拠として、その卒業証書が存在するわけですから、当然そこは調べられると。つまりその犯罪行為の有無から離れて純粋に卒業証書だけを調べろじゃないんですけれども、当然最初に起訴が可能かどうかという観点から調べるものだと思います。

<記者>
そして、今回の卒業証書に関しては、検察に提出するものをなぜここで見せることができないのかということをお聞きしたいです。我々にお見せいただくことによって、情報も広く呼びかけられると思うんですが、その辺田久保市長からいかがでしょうか。

<福島弁護士>
ちょっと私が先に答えてもいいですか。それはとてもお気持ちはよくわかるんですけれども、言ってしまうと、先ほど辞職を表明していますので、田久保市長はもうこの後、何の力も権限もない、ただの一般人になるわけですよね。でかつ刑事告発されていて、刑事の被疑者という一番弱い立場に転落したことになります。私はこれを守る刑事弁護人の職責があります。そうすると、これから刑事事件として取り調べられる可能性のある証拠、この重要な証拠を安易に公開することはできないと考えています。なので、きょう私はあえてこれはもう絶対持ってこないからねと。私の事務所の金庫にしまっておくからねといって、田久保市長はちょっと持ってきてぐらいの感覚だったように見えたんですが、私が弁護人として持ってくることをやめました。

<記者>
そして、田久保市長、7月7日昼にもお話を伺いましたけど、夜7時半には皆さんに市民の皆さんに正確に納得いただける内容を全て話しますとおっしゃっていました。ここまでの内容を振り返って、全て話していると。ご自身で十分だと感じていらっしゃいますか。

<田久保市長>
十分だと思っていただけるように、最大限努力してお話ししたつもりでおります。

<記者>
そして、選挙期間から振り返って、これまでご自身の行動で後悔はないですか。

<田久保市長>
私に後悔があると致しましたら、やはり市民の皆さんに非常に心配をかけたということ。それから、このまま自分たちが一生懸命、その伊東市を変えようと思って行動したことがなくなってしまうのではないかという風な気持ちにさせてしまったこと。このことについて本当に深くおわびしたいと思っておりますし、そのような事態を招いたことについては、本当に私の不徳の致すところですので、反省もしておりますし、後悔もしております。

<記者>
ありがとうございます。

<記者>
弁護士の方にお伺いいたしますけども、卒業証書を検察に委ねるということですけれども、一応、誰かしらの疑念があって委ねるということだと思うんですね。それが例えば私文書偽造なのか、公職選挙法違反の疑いがあるなら、検察ちょっと、この上申書に沿って捜査をしてくれということだと思うんですけれども、どういった法律上の容疑ですか。事案はどんなことを想定されて、検察の方にお渡しになられるんでしょうか。

<福島弁護士>
繰り返し言っていますけど、刑事告発されていますので、やっぱり公職選挙法違反ということになります。このまま何もしなければ、いずれは検察庁の方から出してくださいということは絶対言われると思うんですよね。そのときに先ほど申したように私が押収拒絶権を行使して戦うのか、もう素直に出すかと選択肢がある中で、あえて出しましょうという決断をしたということです。

<記者>
刑事告発の裏では、7月7日の告発の中では、学歴詐称という形の中で、報道機関に対する大学卒業とされるもの、あとは見せたとされる卒業証書のシーンにも含まれていると思うんですけれども、その中でやっぱり、引っかかってくるのは私文書偽造じゃないかというのはやっぱ思われるわけですよ。その辺について、上申書の中でどのように述べられるのか、もしくは述べないか。

<福島弁護士>
ちょっと、その上申書の中身に触れるのは、ちょっと私の立場からそれは控えさせていただきたいと思います。

<田久保市長>
私も速報というか、どちらかというと、人聞きのような形で刑事告訴がありましたということに聞いてるんですけれども、具体的にどのような内容で刑事告訴が行われたかというのは、実はまだ把握をしておりませんので、ちょっとそこについては刑事告訴の内容がわかりませんので、それに関連して何か臆測を招いたりですかね。間違った発言があってはいけませんので、まずその刑事告訴の内容をしっかりと見させていただきたいと思っております。

<記者>
現状、公職選挙法違反の疑いがあるじゃないかということで、自ら上申書を出してという捉え方でいいでしょうか。

<福島弁護士>
一応、そのとおりです。

<記者>
田久保市長に伺います。先ほども話が出たんですけれども、選挙期間中に報道機関に提出した調査票、それは田久保市長本人が書いたものではないということですね。

<田久保市長>
本当に申し訳ないんですが、かなり今回の出馬もバタバタとしました。決断がなにせ急だったということもありますし、もう2か月確か切るか2か月ぐらいしかない中で、恐らく皆さんも覚えていらっしゃるかもしれません。提出期限が結構過ぎた中で早く出していただけませんかという風に催促の方を受けた記憶がございます。その中で何人か選挙スタッフがおりまして、作成はしてくれていると思うんですが、必ずしも誰が書いたということは記録上残しておりませんので、ちょっとその辺は私が書いたとか誰が書いたとかっていうことをきちんとお話しするという段階ではないかなというふうに思います。

<記者>
調査票の中の記入者の欄が消されているような跡があるんですが、それはどうしてなんでしょう。

<田久保市長>
すいません、ちょっとそれは私に今聞きましたので確認しないと分かりませんけど、何人かいるスタッフの中で、そういったことがあったのかもしれません。ちょっと今、私の方で事実関係をしっかりと間違いなくお話しできるものではございませんので、また資料としてあるようでしたら、わかる範囲ではお答えできればお答えしたいと思います。

<記者>
今、画像があるんですけども、それを見ていただくことは可能ですか。

<田久保市長>
ちょっと刑事告訴されている内容にかぶるということですので、できましたら資料でいただきまして、検討させていただいてよろしいでしょうか。一応、刑事告訴されている内容であるとするならば、しっかりと調べまして、ちゃんとしたお答えをしなければいけませんので。

<記者>
資料があるんですけども。

<田久保市長>
受け取ることはできますが、ちょっとこの場でそれについての例えば真偽ですとか、このような状態であっただろうというのは、憶測の話はできませんが、それでよろしいですか。資料としていただいて、情報として提供いただければ助かります。

<記者>
文字を今ご覧になって自分の文だなという筆跡に関しては、ご自身でいかが感じますでしょうか。

<田久保市長>
すいません、ちょっとそこも不確定要素になりますので、よろしければあとで同じものを私が書いてみるですとか、その程度でしたらご協力できるかもしれませんけども、ちょっとその公職選挙法上、それがメインになって訴えられているというお話が先ほどありましたので、ちょっと不用意な発言はこの場では控えさせていただきたいと思います。

<司会>
以上で、伊東市・田久保市長の記者会見を終わります。

<田久保市長>
本日は皆様、急にお集まりいただきましてありがとうございます。この先も何かお話しできることがございましたら、きちんと皆さんにお示しをしていきたい。そのような気持ちには変わりはございません。本日は急にお集まりいただきまして、そして市民の皆様も、きっと聞いていただいている方いっぱいいると思うんですが、本当にありがとうございました。最後にもう一度おわびをしっかりとしたいと思います。私に期待していただいた方も含めまして、多くの市民の皆様、そして関係者の皆様、大変たくさんの方々にご心配、そしてご迷惑をおかけしたことを最後にもう一度謝罪したいと思います。本当に申し訳ございませんでした。