2025年1月1日「能登半島地震」の発生から1年となった。高齢化と過疎化が進む中、9月には豪雨災害にも見舞われ、復旧・復興はなかなか進んでいない。

2025年は「阪神・淡路大震災」から30年の節目の年にもあたる。1995年1月17日早朝、神戸の街をはじめ、関西地方を襲ったM7.3の兵庫県南部地震では、6400人を超える人が犠牲になった。住宅の耐震化や家具の固定、ボランティアの大切さなど、多くの教訓を残した。
こうした「防災にまつわる記念日」の前後には、関連した報道が集中し「周年報道」「カレンダージャーナリズム」などと言われることがある。普段とは報道のボリュームに大きな違いがあり、批判されることもある。しかし、被害にあった方々に寄り添い、お話を伺い、災害を忘れず教訓とすることには意義がある。
“周年”報道は、災害の発生から時間が経つとともに数は減っていくとされている。一方で「同じ災害は2つとない」と言われるほど、災害には様々な特徴がある。過去の様々な災害を思い出し、多くの教訓を得て、備えることは、防災対策の基本として大切なことだ。