「新潟地震60年」「新潟県中越地震20年」

新潟県中越地震

2024年は、新潟県にとって地震災害に関する“周年”の年だった。「新潟地震(1964年6月)」から60年、「新潟県中越地震(2004年10月)」から20年となり「日本地震学会」や「日本災害情報学会」といった研究者が集まる学会が新潟県で相次いで開催された。

11月の「日本災害情報学会」では「新潟地震と現代的意味」と題したシンポジウムも開かれた。研究者たちは、アパート倒壊や液状化など、近代化した都市が初めて経験した災害の特徴を紹介し、被災地のラジオ報道など、災害情報を発信する原点が新潟地震にあったことなどを紹介した。

新潟地震で相次いだ被害の一つに地盤の液状化が挙げられる。2024年1月の「能登半島地震」では、震源から約160km離れた新潟市で、再び液状化の被害が発生した。被害を受けた多くの場所が60年前と重なるという。歴史から学ぶことはたくさんある。