9月1日「防災の日」に“猛暑”で訓練ができない!?

9月1日は「防災の日」。2023年で100年の節目を迎えた「関東大震災(1923年)」にちなんだ記念日だ。震災を教訓に広く国民が災害についての認識を深め、備えようと1960年の閣議決定で定められた。「防災の日」前後の8月30日から9月5日までは、国の「防災週間」とされ、全国各地で防災訓練などが行われている。
長年、東海地震に備えてきた静岡県でも、毎年9月1日の「防災の日」に合わせ、大規模な「総合防災訓練」を実施し、関係機関の連携や対応を確認してきた。その「総合防災訓練」を2025年は「10月19日」に行う予定だと静岡県が発表した。理由は“猛暑”。近年9月でも猛暑が続く状況を踏まえ、訓練参加者の健康に配慮したという。
静岡県内では12月第一日曜日にも規模の大きな防災訓練を実施している。地域の住民が主体となって訓練を行う「地域防災の日」だ。こちらは、前回の「南海トラフ地震」にあたる80年前の「東南海地震(1944年12月7日)」を教訓に1986年に定められた。次の「南海トラフ地震」に住民がどう対応するのか、確認することが目的だ。
猛暑の影響で、9月1日「防災の日」に訓練ができないのは仕方がないこと。10月の訓練でどんな災害を教訓とするのか、過去の災害をいま一度振り返り、学ぶ機会としたい。