静岡市保健所は12月10日、静岡市清水区の焼肉店を利用した6人がカンピロバクターによる食中毒症状を発症したと発表しました。保健所は同日から、店に営業禁止命令を出しました。

食中毒が発生したのは、静岡市清水区興津中町の焼肉店です。

静岡市保健所によりますと、11月26日に、この店で調理・提供された食事を食べた10人グループのうち6人が、発熱や下痢などを訴えました。患者5人の便から、カンピロバクター・ジェジュニが検出されたということです。

発症した6人は男性5人、女性1人(13歳~67歳)で、家族を含む私的な集まりだったとされています。

6人は牛レバーやせんまい刺し、串焼き、おでんなどを食べていて、静岡市保健所は「牛レバーが加熱不十分で提供されていた」としていますが、同じものを食べた他の人には症状が出ていないことから、原因の特定には至っていません。

静岡市保健所は、12月10日から当分の間、店に対し営業禁止命令を出しました。

なお、この店の料理は全て厨房で調理して提供していたということです。

静岡市保健所は「客として店の肉料理を食べる際も、中心部までしっかり加熱されているか確認してほしい」と呼びかけています。

静岡市内で2025年に発生した食中毒は、これで8件目となります。