土石流災害からの復旧・復興が最大の争点となっている熱海市長選挙は9月11日の日曜に投票が行われます。立候補しているのは届け出順に、新人で元熱海市議の泉明寺(せんみょうじ)みずほさんと、5期目を目指す現職の斉藤栄さんの2人です。「LIVEしずおか」では2人の激しい選挙戦に密着しました。きょうは新人の泉明寺さんの戦いです。

<泉明寺みずほ候補>
「責任も所在のありかもしっかりと自分に受け止めない。そういう方を4年間、そんな方に市政を任せることができますか。私は責任をとるために市長になります」

泉明寺みずほさんは函南町出身の51歳。熱海市の今宮神社の宮司で、市議2期目の途中で今回の市長選に立候補しました。「前を向こう熱海」をキャッチフレーズに、今の熱海市政を「何とか変えたい」と市政の刷新を訴えます。

泉明寺さんは選挙戦初日の第一声の後、すぐに土石流の被害を受けた伊豆山地区に入りました。

<泉明寺みずほ候補>
「これから大切なのが、この被災地で暮らしている皆さんの本当の声を吸い上げ、正しき判断のもと復興計画を進めていくことだと考えています」

伊豆山地区の復興を政策に掲げつつ、現職のこれまでの災害対応と多選を批判するほか、女性の活躍を推進したいと訴えます。

<街頭演説へ出発>
「ファイト!行ってらっしゃい!行ってきます」

泉明寺さんは知名度アップを図ろうと市内をこまめに回っています。6日に訪れた上多賀地区では聴衆がいなくても10分に一度は車をとめて演説しました。自分が先頭に立って「責任を取る熱海市政に変革させる」と意気込んでいます。

<泉明寺みずほ候補>
「責任を取るために市長になるんだと、1人でも多くの方に私を支えてもらいたい。市長として皆様のためにこの身を尽くしていきたい」