能登半島地震の被災地にはSBCの取材班も交代で入っていて、湯本記者は23日まで現地で状況を伝えました。
取材班は最も被害の大きかった場所のひとつ石川県の輪島市に入り、行方不明者の捜索や孤立集落などを取材しました。


湯本記者:(志賀町・19日午前6時)
「能登半島の先へと向かう自動車専用道路のパーキングです。あちらには奈良県の給水車や東京都水道局の車、そして二次避難のためのバスなども集まってきています」

取材班が被災地へ向かった19日。


幹線道路では早朝から支援のための車が列をなし、先へ進むにつれて、路面の崩落や建物の被害が目立つようになりました。

取材班が入ったのは半島の北側、日本海に面した輪島市です。

湯本記者:
「発災から18日が経ちましたが、辺りには焦げ臭いにおいが残り、応援の警察官による行方不明者の捜索が続いています」

大規模な火災でおよそ300棟が焼けた輪島朝市の現場では、9日から行われていた集中捜索がこの日で最後となりました。

24日時点でも、輪島市では15人、珠洲市で4人の安否が分かっていません。


電気は徐々に復旧していますが、上下水道の被害は深刻で、24日の午後4時の時点でも、石川県内8つの市町村の4万4880戸で断水が続いています。

ほぼ全域が断水している輪島市には東京都などから応援が入り、19日から復旧工事を開始。

市街地の水道管に少しずつ水を通して漏水している場所を見つけ、掘り返して補修するという地道な作業を続けています。

拠点となっている市役所も被害を受けましたが、機能は維持しています。