開発に6年の歳月をかけました。

nittohオプト製造本部関根一秀副本部長:
「地球上と違う環境に(適合する)レンズを作らなければいけない。放射線が飛んでいる、重力が地球の6分の1という弱い重力、それから真空状態、さらに温度も結構変わりますので、マイナスの20~30度くらい、高い方が60~70度ぐらい、そういった仕様に満足するレンズを作り上げるということで非常に苦労しました」

JAXAが今回注力したのが月へのピンポイント着陸です。

これまで、海外の探査機は、目標地点への着陸の誤差が最小でも数キロという精度でした。

そこでSLIMは、月の上空で撮影した画像からクレーターなどの地形を読み取り、事前に作成した地図と照らし合わせて、目標地点に誤差100メートル以内で着陸することを目指しました。