今回のこども未来プロジェクトは、作曲に打ち込む小諸市の高校生を紹介します。
水間妃奈乃(みずまひなの)さん。
小諸市が毎年開く作曲コンクールで、3度目の挑戦でグランプリに輝きました。
小諸高校の音楽科で、声楽を学ぶ水間さん。
作曲は、独学で身に着けました。
始めたきっかけは、3年前に父、洋介(ようすけ)さんが亡くなり、ベッドから立ち上がる気力もなくなっていた時に出会った、あるアーティストでした。
「歌い手のまふまふさん、元気になるまでそばにいてくれるみたいな。(父とは)いろんな喧嘩とかしちゃった時とかもあったけど、本当に父のことが好きだったんだなってすごくこれに救われて、そこから本当に衝動的に曲を作ろうってなって」
曲はアプリで作っています。
授業で習った基礎などを踏まえ、頭に浮かんだメロディを形にしていきます。
今回グランプリを獲得した「Memory」は、前回のコンテストが終わったすぐ後から、1年かけて生み出しました。
楽しいことも辛いこともある日々に寄り添い、明日も前を向いて生きていけるように。
そんな願いを込めた曲です。
「ずっと曲を作っていつか自分でそういうのも歌って自分のちょっとした思いに共感してくれる人がいたら嬉しいなって思っています」