中野市で、通行人に対して危険などと判断した空き家を行政が強制撤去する「行政代執行」が29日、始まりました。
担当職員:
「行政代執行により特定空家の除却を始めます」
中野市更科(さらしな)の空き家では、解体に先だち建物にアスベストが含まれているかどうかの調査が行われました。
空き家は、2022年2月の雪で倒壊。
市によりますと所有者は70代の男性で、撤去作業などを10回以上呼びかけたものの応じなかったということです。
このため市は、通行人などに危険が及ぶおそれがあると判断し、法律に基づき強制撤去する行政代執行に着手しました。
中野市都市計画課 小林雄一(こばやし・ゆういち)課長:
「市民の生命財産を守るのが私どもの使命だと思っていますので、やはり市民の安全が第一かなと思っております」
県内での空き家の行政代執行はこれで14例目で、中野市では初めてということです。
住宅の隣に住む人:
「近所の人にも迷惑になっていたわけだから、ようやくここまで進めていただいてありがたいなと思っています」
空き家の解体は、アスベストの調査の結果が出たあと、年明けから行う予定です。












