長野市の長野ろう学校で学校祭が行われました。
高等部が披露したのは学校伝統の「手話劇」です。
『伝える』ことに向き合い、練習を重ねてきた高校生の取り組みです。
(生徒)「おい!店員!」「何かありましたか、お客様」「肉が赤いんだよ…」
6月、長野市の長野ろう学校高等部の生徒たちが取り組んでいたのは、「1人2役」の創作劇です。
(生徒)「当店、赤いまま提供して自分で焼いてもらう形になっているんですよ」
自己表現力を高めることを目的に学校独自で設置している「総合芸術」の授業で、1年生から3年生までの19人全員が参加します。
聴覚に障がいがある幼児から高校生までが通う長野ろう学校。
聞こえの程度は生徒によって様々で、手話と発話を交えてコミュニケーションを取っています。
(櫻井順史教諭)「セリフのないところの演技が素晴らしいですよね、セリフだけじゃないってことがわかったでしょ」
指導する櫻井順史教諭。
この日は、秋の学校祭で披露する「手話劇」の台本の読み合わせも始めました。
演目は、「稲むらの火」。
江戸時代に紀州を襲った地震と津波をもとに描かれた物語です。
(櫻井教諭)「演劇を通じて観客に伝えたいと思うこと、訴えたいことは何か、これをみんなで共通理解をして演技をしなければ、いい演技はできません」