政党のマニュフェストも判断材料となる国政選挙とは異なり、今回の市議選の立候補者は無所属が38人。

政党の公認は共産党6人、公明党5人、日本維新の会2人の13人にとどまります。
無所属が多い背景として、市町村議会の議員には地区代表としての側面もあることがあげられます。
ベテラン議員は…。

当選9回・三井経光(みつい・つねみつ)候補:
「党に入っている人は新人でも党の力があるけど、普通に出てきても地区でOKしないと厳しいですね受からないですよ実際は。ただ出ても、言ってみても地区の後押しがないと」
市街地の北部、吉田地区が地盤の三井経光候補は、地区の代表を前面に掲げ、過去9回、当選を重ねてきました。
行政への要望を通すには、当選後の会派の力や経験も重要だと訴えます。
三井経光候補:
「新人の皆さんの声は聞くけど、行政は『はいはい』って言ってて動かない。それが実態じゃないですか。私も1期2期の時に相手にされなかった。もちろんそうです5期ぐらいになって初めてね…」
立候補者の中で、最も若い26歳の内藤武道(たけみち)候補。
大学卒業後、石川県で1年間、日本維新の会の議員秘書などの経験がありましたが、無所属で立候補しました。

内藤武道候補:
「長野で維新がどれぐらい響くか分からないですし、自分も維新にすべて陶酔しているわけでも、すべて賛成しているわけでもないので、いま変に色をつけるよりもとりあえず無所属で自分ができる活動としてできたらなと。特に政党に入るのは考えてなかったです」
組織や知名度、資金を示す「地盤、看板、カバン」はないとしながら、SNSでの発信のほか、ふるさとの朝陽(あさひ)地区を地道に回り、政策を訴えました。
一方、地域代表としての候補者を擁立できない中山間地域もあります。