中野市が全国1の生産量を誇るエノキタケですが、今年の記録的な猛暑に、ある農家では温度管理に使う空調の室外機に水をかけるなど対策を取りました。
今、電気や資材の価格高騰が経営を直撃し、キノコ農家の減少に追い打ちをかけています。
そうした中、キノコ栽培の未来を切り開くための取り組みが始まっています。
エノキタケ農家・浅沼正勝さん:
「これからとる部屋」
宮入キャスター:
「収穫になる部屋ですね」
「どんなお気持ちですか?出荷を前に」
浅沼正勝さん:
「ようやくこれから秋になるので一生懸命皆さんに食べてもらうために作っていきたいと思いますけど」
浅沼正勝(あさぬままさかつ)さんは、およそ30年、中野市大俣(おおまた)でエノキタケを生産しています。

室温5度で育てられるエノキタケ。
浅沼さんは、温度と湿度の管理に細心の注意を払います。
特にこの夏は猛暑とのたたかいでした。

エノキタケ農家・浅沼さん:
「乾いちゃうんですよ。この加湿器を入れてもだめだから」
「じょうろに水を入れて撒いたりして」
「作業が終わったらこうやって冷気が逃げないようにしたり」
宮入キャスター:
「これいま3って書いてあるのは3度?」
浅沼さん:
「これねちょっとこちらの都合で下げてます」
「明日からまた5度に戻してこういうことするから余計にダメですね電気代かかっちゃって」
宮入キャスター:
「その電気代ですがいかがですか?」
浅沼さん:
「1.5倍前後値上がってるので」
宮入キャスター:
「去年に比べて?」
浅沼さん:
「そうですね」
価格の高騰は電気だけではありません。