落語に熱中する大学生が、憧れのプロと同じ舞台に挑みました。
8月20日、上田市で毎年恒例となった寄席が開かれました。
高座に上がったのは、立川談慶(たてかわだんけい)さん。

上田市出身で、大学卒業後、名人・立川談志に入門し、2005年から真打として活躍しています。
その舞台に熱い視線を送る若者がいます。
中津川らい灯(と)こと、田口来渡(らいと)さん、大学3年生。
この日、初めて、憧れのプロと同じ舞台に立つことになりました。
田口来渡さん:
「落語できて女の子にかっこいいみたいな黄色い声援あびることはないんですよね。でもなんか、しゃべりだけでそれを受け取り手にあれだけ鮮明にうつされて、その落語っていう一本のものに対しての熱量のすさまじさ」
高座に立つ意味を求めて、挑戦の幕が上がります。
田口さんは岐阜県出身。長野大学の学生で、上田市内で一人暮らしをしています。
落語との出会いは高校生の頃…。
田口さん:
「娯楽っていうか耳に入ってくるものがテレビラジオとあと親父のCDみたいな状況で、外でフラッと自然の中で音楽聞きたいなって思ってラジカセとCD探したら落語しかなくて」
寄席まで残り数日、独特の世界に慣れるため、練習にも工夫を凝らします。

田口さん:
「2段ベッドにのぼって…オーディエンスがいる体で」