新型コロナが5類に指定され、その対策が緩和された一方で、ここにきて様々な感染症が大きな流行の兆しを見せています。
新型コロナ自体の感染者も前の週に比べて1.24倍とやや増えているほか、夏風邪の症状が出るヘルパンギーナは2.1倍、RSウイルスが1.84倍、目の病気=角結膜炎(かくけつまくえん)は2倍と前の週から大幅に増えています。
県内の感染症の状況と対策を取材しました。
新型コロナの感染症の位置づけが5類に緩和されてからおよそ2か月が経ちました。
子育て中の保護者に感染対策を尋ねると…?
■母親
「あーもう全然気にしてないです、何も」 「園に入った時点でもうコロナだったので、それが普通だったので帰ったら消毒とか手洗いをしてた感じです」
取り戻しつつある日常。
一方で6月26日から7月2日までの1週間に、県内88の指定医療機関で確認された新型コロナウイルスの感染者は、あわせて520人で前の週より102人増えました。
年代別で最も多かったのが10代で141人、20代が71人、30代から50代はそれぞれ55人前後でした。
県教育委員会によりますと、新型コロナを含め体調不良を理由に欠席した生徒が2割程度に達した県立高校1校が5日に臨時休校となったほか、6日はこの学校を含め4校が休校の予定となっています。
新型コロナの感染が再び増え始める一方で、熱やのどの痛みが出る「ヘルパンギーナ」や、夏かぜの症状が出る「RSウイルス」などの感染症もはやり始めています。
■児玉病院 兒玉央院長
「この近辺も少しずつ増加傾向にありますね。(ヘルパンギーナは)まず急な高熱とのどの痛みですね、これで発症してくることが一般的ですね」
4日に国が発表したヘルパンギーナの感染者の速報値では、2週間前の時点で、静岡や群馬など周辺の都県で1医療機関当たり6人の警報レベルを超えていました。
県は5日、先週1週間の最新の感染者数を発表。
平均が7.85人と、前の週の2倍以上と急増し、長野県内も警報レベルの水準となりました。
コロナ対策をしていた3年間にほとんど流行がなく、子どもに免疫が少なくなっていることが要因とみられます。