梅の収穫が最盛期を迎えている長野市信州新町。県内有数の産地では今、梅農家の後継者不足が影を落としています。
こうした現状を何とかしようと立ち上がったのが、道の駅でヒット商品を手がける男性。収穫から取材しました。
長野市信州新町の梅農家・新井忠典(ただのり)さんの40アールの梅畑。
収穫の時期を迎えていました。
専用の機械の振動を利用した収穫。
私も体験させていただきました。

■宮入キャスター
「結構重たいもんですね。長さがあるから。先端がちょっと重りになっているんですね。どこの木に引っ掛ければいいですか?」
■梅農家 新井忠典さん 「もうちょい上へ掛けてまだ上へやってそれでやってみる。あー落ちた!ようやくできた!」
信州新町は北信随一の梅の産地。

JAながのによりますと、管内にはかつて200軒近い梅農家があったといいますが、今年度は88軒。担い手は年々減っています。

■梅農家 新井忠典さん
「俺の集落だって今まで梅農家は5軒ほどあっただがさやってる者は今は2軒だけだ。若い人はほとんどいねえぞ。梅作る人がいなくなっちゃうわ」
こうした現状を受けて、立ち上がった人がいます。
■高山隼さん
「思い浮かべたのはやっぱり農家さん出荷者さんの顔」
道の駅で店舗の運営を任され、商品開発も担当している高山隼(しゅん)さんです。

■道の駅で商品開発を担当 高山隼さん
「特産品を使って開発することでやっぱり生産されてる農家さんのモチベーションそういったところあげられるような取り組みにつながればいいかなって」

高山さんは5年ほど前から商品開発に取り組み、梅を使ったワインやスパークリングワインを、人気商品へと押し上げました。