■古畑キャスター
「線状降水帯ってそもそもどういうものなんでしょうか」

■長野地方気象台小林松太郎さん
「6月2日の大雨の事例で説明したいと思います。このように細長く、強い雨雲が次々とかかることを線状降水帯といいます」
■古畑キャスター
「2日から3日の大雨では県内は線状降水帯発表はなかったのに、土砂災害は発生しましたよね」
■長野地方気象台小林松太郎さん
「そうですね、雨による災害は広く発生しました。総雨量になりますが、このような形で県の南の端で雨量が多くなりました」
気象台では、総雨量などから、2日昼から土砂災害警戒情報を飯田や伊那、阿智村などに順次発表していました。

■長野地方気象台小林松太郎さん
「土砂災害警戒情報の上にあるのが線状降水帯の発生を知らせる。線状降水帯の発生予測を待つことなく、段階的に出される情報で避難につなげてもらえば」
気象台が勧めるのが、災害の危険度を示すキキクル。
土砂・洪水・浸水の3種類があり、それぞれ危険度が5段階に設定されています。
2日から3日にかけての雨では、土砂キキクルが、このように推移。
県内の広い範囲で、赤の警戒が見られたほか、紫の危険も出ていました。

キキクルは、長野地方気象台のホームページにアクセスし、「あなたの街の防災情報」をクリックすると、確認することができます。
■長野地方気象台小林松太郎さん
「3つのキキクルがどういう風にかわっていくのかを見て言っていただくと、危険度が来るのかお判りになるかなと思います」
赤で表示されている部分は、自治体が発表するレベル3=高齢者等の避難、紫はレベル4=避難指示、黒がレベル5の緊急安全確保に相当します。
このレベル分けを頭に入れておいて、いざというときに備えることが重要です。