国土交通省によりますと、全国に68万か所以上あり、長野県内では、全国で4番目となる2万7千か所余りが指定されています。

信州大学農学部で土砂災害の軽減を研究する堤大三(つつみだいぞう)教授は・・・。

■堤大三教授                                
「全体的な傾向でみると土砂災害は近年増えてきているように思います。それは地球温暖化で雨の降り方が激甚になっていることが原因だと思います」


堤教授は、短時間に激しく降る雨のほか、1日に降る雨の量が200ミリを超えるような大雨の回数が増えていて、それに伴い災害の発生件数も増加しているといいます。

一方で、県内の土砂災害警戒区域では砂防ダムや堰堤など対策工事が可能な箇所は限られています。


■堤大三教授                                                          
「ハード対策は全体でも30%くらいしかできていないのが現状。いくら頑張っても100%にするのは難しい」

土砂災害から身を守るために堤教授が必要だと指摘するのが、ある点に注目して、気象情報を得ることです。


雨の強さを示す1時間雨量。

降り始めからの雨の量を示す総雨量。

この2つの指標をチェックすることで、土砂災害の危険性を事前に予測する手助けになると話します。

■堤大三教授                                                      
「短時間で強い雨が降った時も土砂災害の危険がありますが、しとしと長い雨が降った雨も大規模な土砂災害が起こる可能性がありますので、2つの視点で情報を得ることが大切」

気象情報を正しく読み取れば、災害に備えることができる!

いまさら聞けない基本から、最新の注目ポイントまで気象台に聞いてみました。