上田市の果樹農家の夫婦がチーズ作りを始めました。
はじめたきっかけは、「もったいない」という思い。
農業を盛り上げたいという夫婦の取り組みを取材しました。
上田市出身の中村佳美(よしみ)さん。
2021年、地元でチーズ工房「カプレット」を始めました。

■中村佳美さん
「気温とかそういうので、うまく固まらなかったり温度管理とかそういうのが難しいなと思います。この温度だって決めて冬でも夏でもその温度になるように涼しくしたり、あっためたりして失敗しないように気を付けます」
種類によっては熟成に1年かかることもあり、作業には細心の注意を払います。
ミルクは2時間かけてじっくり加熱し、殺菌をしたり、逆に、風味や味わいを生む菌を入れて菌が十分に活動できる温度を保ったりと、管理を徹底。
風味付けなどのための塩の分量にも気を抜けません。
丹精込めて作り上げるチーズは8種類。

クラッカーや蜂蜜と相性のいいフレッシュタイプに、細かく刻んでパスタに加えるのがオススメというセミハードタイプ。

そして、お酒が進むという、まぶした竹の炭で熟成させたタイプなどを揃え、市内の店舗のほかネットなどで販売され、全国から注文が入ります。
人気の秘訣はチーズの命、ミルクにあります。
実は全国的にも珍しいといわれるヤギの乳を使っています。