わずかな時間に4人もの命が奪われた凄惨な事件から1週間。

事件はなぜ起きてしまったのか…これまでに分かってきたことをまとめました。


警察官を殺害した疑いで逮捕・送検された中野市江部(えべ)の農業・青木政憲(まさのり)容疑者31歳。

小学校時代は少年野球チームに入り、中学校でも部活で野球を続けていたといいます。

■青木容疑者を知る人
「おとなしくて真面目という印象。目立ちたがりとか悪さをするというわけではなかったあんな事件を起こしたのがびっくり」

通っていた中学校の卒業文集には「自分が思う事」と題し、こうつづっています。

「大事な物について。この世の中で最も大切なものは『命』だと思います」「では、2番目は何かと問われたら私は間違いなく『金(かね)』と答えるでしょう」

近所の人によりますと、地元の進学校を卒業し、その後入った大学は中退したといいます。

■青木容疑者を知る人
「面白いこと話すとか、今の若い子たちと一緒になって話すとか、飲みに行くとか、そういうことがちょっと苦手な子だった」

地元に戻り、農業を手伝っていた青木容疑者。

2015年から2019年にかけ、狩猟や標的射撃を目的に許可を得て4丁の銃を所有していました。

事件前日の午後4時半すぎ、腕を振りながら歩く2人の女性。

犯行が行われたのとほぼ同じ時刻に、現場から400メートルほど離れた防犯カメラに映っていたのは、亡くなった竹内靖子さん(たけうちやすこ(70))と村上幸枝さん(むらかみゆきえ(66))です。

■近くに住む人
「よく夕方ね、16時ちょっとすぎごろかな。2人で仲良くおしゃべりをしながら歩いているのは見かけた、よく。散歩仲間だと思う。」

近所の人によりますと、2人はよく、事件のあった午後4時半前後に、およそ3キロの道のりを散歩していて、容疑者の自宅の前もルートに含まれていたということです。

25日午後4時26分、警察に通報がありました。

「男が女性を刺した」

青木容疑者は竹内さんを刃物で刺した後、逃げる村上さんを追いかけて刺したといいます。

容疑者は台車を使って竹内さんを移動させていて、警察は犯行を隠そうとしていたとみています。