長野県中野市で男女4人が殺害された事件で、容疑者の男は警察官2人に発砲した際に、「ハーフライフル銃で撃ちました」と話していることが捜査関係者への取材で新たに分かりました。
殺人の疑いで逮捕・送検された中野市の農業・青木政憲(まさのり)容疑者31歳は、5月25日、散歩をしていた近所の女性2人を次々とナイフで襲い殺害。
その後、パトカーで駆け付けた警察官2人に猟銃を発砲するなどして、合わせて4人を殺害したと見られています。
青木容疑者はその後の警察の調べに対し、「ハーフライフル銃で撃ちました」と供述していることが捜査関係者への取材で新たに分かりました。
ハーフライフル銃は、散弾銃よりも命中精度が高い猟銃の一種で、青木容疑者は2019年2月に所有の許可を得たとされています。
また、使用された銃弾は大型動物の狩猟などに使われる殺傷能力の高い「スラッグ弾」と見られ、銃弾は警察官2人の体を貫通していたということです。
青木容疑者は「警察官に撃たれると思ったので先に撃った」などと話していて、警察が詳しい動機などを調べています。
一方、容疑者の母親は、警察に夜間の2度の発砲は容疑者が自殺を図ったものだと話していて、犯行に使われた銃と自殺を図った銃は違うものとみられることも捜査関係者への取材で新たにわかりました。
警察が詳しい動機などを調べています。