また値上げです。
帝国データバンクによりますと原材料価格の高止まりなどで、2月から冷凍食品や調味料、お菓子、飲料など幅広い食品が値上げされます。

2022年は累計でおよそ2万5千品目以上の食品の値上がりし、中でも10月はおよそ8千品目に上りましたが、2月の値上げはそれに次ぐ、およそ5500品目です。

そして、さらに今後ですが、月に2000品目のペースで値上げされるとみられ、そのペースは2022年よりも早く、4月中には累計1万品目を突破するということです。

そして、こうした値上げの波は食品だけではありません。
出口の見えないエネルギー価格の高騰で、温泉施設も苦渋の値上げです。

飯田市の健康増進施設「ほっ湯(と)アップル」。

かけ流しの天然温泉に加え、温泉を利用したプールも併設されていて、長く市民の憩いの場として親しまれています。

しかし…。

(レポート)「市民に親しまれているこの温泉施設ですが、きょうから100円値上げしました、エネルギー価格の高騰が影響しているといいます」

1日から大人は500円を600円に、小学生以下は300円に、入場料金をそれぞれ値上げしました。

(飯田健康温泉・小木曽博人社長)「電気代の値上がりが相当大きい、それからコロナの影響で利用者が減ってきている、収入と支出の両面で大きな影響を受けている」

年間でのべ14万人以上いた利用者は、新型コロナの影響で2022年、2021年は7万人台と半減。

さらに追い打ちをかけたのが、光熱費の高騰です。

2022年12月の電気代は前の年と比べて8割も増加しました。

施設では、環境に配慮しようと、10年以上前からペレットで湯を沸かしていて、灯油はほとんど使っていませんが、利用者の減少と、電気代の高騰が経営を圧迫。

2018年以来の値上げを余儀なくされました。


(利用者)「ほかの温泉は意外と高いところもあるのでそれなりというか(今後は)据え置いてほしい」

「しょうがないというかここが無くなると困る人いるから、少しくらい高くなっても協力した方がいいと思う」

(飯田健康温泉・小木曽博人社長)「私どもがコントロールできないような要因で大変厳しい状況が続いている、(今後も)住民の皆さんが健康増進のために使っていただくようにどのようにしたらいいか考えていきたい」

終わりが見えない物価の上昇…、市民の憩いの場も岐路に立たされています。