毎年のように遭難する人が出ている「バックカントリー」のスキーやスノーボード。
長野県白馬村の国際山岳ガイドの男性に注意点を聞きました。

外国人5人が巻き込まれた、白馬乗鞍岳の雪崩。
国際山岳ガイドで、バックカントリーの外国人も案内している、白馬村の山岸慎英(のりひで)さんは、人気の理由をこう話します。

「ヨーロッパもアメリカもそうなんですが日本ほど新雪が降らないんですよね、日本ってかなりの頻度で1週間に1回遅くても10日に1回ぐらいは新雪が降るのでそれが目当てっていうか、やはり新雪の中を滑る新雪の浮遊感、そういうのを求めてきてると思います」

万が一、雪崩にあった時のために、バックカントリーでは、冬山登山並みの装備が必要と言います。
雪の下に埋まったときに自分の居場所を伝える「ビーコン」。
埋まった人を掘り出すためのシャベルと、雪に突き刺して人を探す「プローブ」と呼ばれる長い棒。
さらに、こんな安全グッズも。
背中に背負い、雪崩にあったときに膨らませる「エアバッグ」。
海外では、すでに一般的に使われているそうです。

「これで雪崩の中に入っても、出てくると、雪崩の上に出てくる、風船をつけているのと同じで雪崩に巻き込まれても、これが浮力になって、上に出てくると」

さらに、何より安全に必要なのは経験と知識です。

「雪崩が起きやすい起きにくいそれを肌で感じられる、または見て感じられる、そういう知識がないとちょっと1人で行くのは怖いかなと、またグループで行く場合には必ずバックカントリーや山スキーに熟知している人間と一緒に行く、心配な方は山岳ガイドをつけて一緒に行くこれがいいかと思います」