長野県が初めて行った調査で、日常的に「世話をしている家族がいる」と答えた子どもの割合。
小学生で11.6パーセント、中学生が6.3パーセント、小学生では10人に1人以上もいることになります。
大人に代わって家族の世話や家事をする「ヤングケアラー」。
明らかになった県内の実態とは。
(県次世代サポート課・塩原昭夫課長)「全国調査に比べ小学生、中学生はヤングケアラーに該当する子どもの割合が高く出ています」
長野市で開かれたヤングケアラーの研修会。
県が、9月から10月に小中学生を対象に初めて行い、7万6000人余りから回答を得た調査結果が発表されました。
それによりますと「世話をしている家族がいる」と答えたのは、小学5、6年生の11.6パーセント、中学生の6.3パーセント。

世話をしている家族は小中学生ともに「きょうだい」が最も多く、次いで「母親」「父親」の順となりました。

こうした子どもの生活への影響は、小学生で「自分の時間がとれない」中学生で「勉強をする時間がとれない」といった回答が多くなりました。
(スクールソーシャルワーカー・宮崎貞子さん)「みんなで情報を出し合うそして情報を共有しあう」
教育や福祉の関係者を対象に行われた研修では、担当者が「子どもの変わった様子に気づいたら関係機関が連携して家庭を支援することが必要」などと対応を説明しました。

県は今回の調査の結果について「実態は予想以上だった」と受け止めています。
(県次世代サポート課・塩原昭夫課長)「小学生については全国が6.5パーセントで当県が11.6パーセントなのでほかの県より高く出た、何か困ったことがあれば学校の先生や県や市町村の相談窓口に声を寄せてもらえれば」