時間が経つにつれて、陸人さんとは二度と会えない、陸人さんとの思い出は19年で止まり、これから新しい思い出は作ることができないという現実が重くのしかかってきた。

「この悲しみ、怒り、陸人の、家族の思いをどこに向ければいいんだろうかと考え始めました。そこで、二度とこのような悲しい思いをする人を作りたくないということで、遺族会に参加させていただいて、一緒に活動することにしました」

10年近く経った今でも、大谷さんの思いは一つだ。

「陸人に会いたい。この一つです」