伊那市で3年前、女性の首を絞めて殺害し通帳などを奪ったとされる男の裁判員裁判が始まり、男は「少し違うところがある」などと起訴内容を一部否認しました。

強盗殺人などの罪に問われているのは、伊那市西箕輪の無職・橋爪亮太被告30歳です。

起訴状などによりますと、橋爪被告は整体師として働いていた2022年12月、客で近くに一人で住む当時85歳の女性から金品を奪う目的で首を絞めて殺害し、印鑑や通帳を奪ったなどとされています。

長野地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で、橋爪被告は「女性を殺害し、通帳や印鑑を奪ったことは認めます。ただ少し違う所があります」と述べ、起訴内容を一部否認しました。

弁護側は、強盗殺人の罪の成立は争わないものの、盗み目的で女性の住宅に侵入し証拠を隠そうと、衝動的に殺害してしまったと主張しました。

一方検察側は、妻に借金を返さないと離婚をすると迫られた被告が犯行に及んだもので「遅くとも殺害時には強盗の目的があった」としました。

判決は12月19日に言い渡される予定です。












