中野市で2023年5月、女性や警察官合わせて4人が殺害された事件の裁判員裁判で、14日、長野地方裁判所は、青木政憲被告34歳に、死刑の判決を言い渡しました。
9月5日の初公判から、14日の判決公判まで1か月余り、合わせて11回にわたる審理に携わった9人の裁判員のうち、補充裁判員を含む4人が、判決後の14日午後、会見に臨み、心情などを語りました。
裁判員の会見での主な発言は、以下の通りです。

記者:判決を出す上で難しかった点、大変だった点、悩まれた点は?
裁判員:たくさんの証拠がある中で、みなさんの意見などを聞いたりしながら、いろんな情報の中で、判決に至るまでの証拠をそれぞれ確認していくことが大変だった。
裁判員:(検察側と弁護側が証拠として提出した)2つの精神鑑定の結果をみんなでちゃんと理解することに時間をかけ、議論を重ねていったところが大変だった。
裁判員:責任能力の点で自分自身も何日も悩んで、みなさんの意見を参考にし、資料を何回も読んで最後に決断するのが大変だった。
裁判員:被告人が妄想症という病気があること自体は事実だったので、そこをどこまで考慮すべきなのか悩んだ。
記者:重い判決を出すのに精神的な負担は?