「SBCこども未来プロジェクト」
4年越しの思いを叶えた小学3年生を紹介します。

長野県塩尻市の小学3年生、伊藤愛真(えま)さん。
腰まで届く、長い髪。その理由は。

(愛真さん)「ヘアドネーションをするためです」
(兄・嵩晃さん)
「寄付するとは聞いてました。とてもいいことだなと思います」

病気の子どもたちに医療用ウイッグ(かつら)を作るために、伸ばした髪を寄付する「ヘアドネーション」。

愛真さんは4歳のころ、テレビで取り組みを知りました。

(母・あゆみさん)
「(テレビを見た愛真さんが)これは何してるの?と聞いたので説明したら、すごいね、私もやってみたいなというふうになって、その思いがずっと続いてきたようです」

(愛真さん)「(髪を)誰かが使ってくれるとうれしい」

伸ばし始めて4年、いよいよ、髪を寄付する日がやってきました。

(愛真さん)「(どんな気持ち?)楽しみです」

美容室の計らいで自分ではさみを入れることに。

最初は緊張した様子でしたが、切った髪を見て笑顔になりました。

妹思いの兄・嵩晃さんと、シャンプーの後の手入れなどを手伝ってきた母・あゆみさんもそれぞれ、はさみを入れました。


“髪を失って悲しむ誰かの役に立ちたい”
4年越しの思いを叶えた愛真さんに、美容院のスタッフからお礼の手紙が渡されました。

夏の暑さなど、髪を伸ばすのには苦労もありますが、愛真さんは「またヘアドネーションをしたい」と話します。

(愛真さん)「誰かの役に立てたら、私はうれしいから」