茶褐色の斑点が残る米、いわゆる斑点米の原因となるカメムシ類の発生が目立つとして長野県が注意を呼びかけています。
県の農業試験場が出した病害虫発生予察注意報第2号によりますと、6月下旬と7月上旬に県内の62地点で行った調査で、カメムシ類のアカヒゲホソミドリカスミカメやアカスジカスミカメなどの捕獲数が、6月の調査では平年の3倍近く、7月の調査では6倍近くに上りました。

こうしたことに加え、10日に気象庁が発表した向こう1か月の予報では、晴れの日が平年並みに多く、気温も平年に比べ高くなるとしていることから、カメムシ類の活動が今後さらに活発化する可能性があるとして、注意を呼びかけているものです。
カメムシ類による斑点米の被害は、出穂が早い、あきたこまちや酒米が受けやすいとして、雑草類に生息する斑点米カメムシ類を水田内に追い込む可能性があることから、出穂期前後の草刈りは原則として行わないことが望ましいとしています。
あわせて、生育状況に合わせた適切な時期に、適切な薬剤を選んで防除の対策を取るよう呼びかけています。