
遭難した男性:「2750メートルくらいまで登った時に滑落した」
はじめは、うつ伏せでの状態で滑り落ちましたが・・・
遭難した男性:「うつ伏せから仰向けになった途端、斜面が急になり始めてスピードが一気に出てどんどん滑ってしまった、自分でもそこからは止められない」
斜面に体を打ちつけながら、でんぐり返しを繰り返すように落ちて行きました。
遭難した男性:「このまま死ぬなと思った、落ちているときに。でも死にたくない、絶対に死にたくないと思ったのでとにかく頭を押さえて」

斜面が緩やかになり、仰向けで止まった時には周りの雪は自分の血で真っ赤に染まっていたといいます。
およそ400メートル下まで滑落しましたが、その時間はわずか2分ほどでした。
遭難した男性:「やっと止まった。よかった、生きてると思って」

しかし、左手首と右足の激痛に襲われます。
持っていた鍋で掘った穴に座り、リュックの中に入っていた簡易テントで体を覆い、持っていたガスバーナーで暖をとったといいます。
滑落した男性:「テントをずっとかぶって、そのテントの中で雪を溶かしてお湯を沸かして温まって」
滑落から一夜明けた29日は、強風のため、救助が難航。男性はもう一晩、乗り越える覚悟を決めたといいます。
ところがー。