JR長野駅前で発生した殺傷事件を受けて長野市保健所の電話相談窓口に、精神的な不調などを訴える相談が、これまでに30件寄せられたことがわかりました。
1月22日に発生した事件は、市内に住む男女3人が刃物で襲われ男性1人が死亡、2人が重軽傷を負いました。
長野市保健所は事件翌日から電話相談の窓口を設置し、4日までに精神的な不調などを訴える30件の相談がありました。
中には長野駅周辺を通ることが多いという人からの相談もあったということです。
長野市保健所の担当者:
「眠れないですとか、ドキドキするとか、外出が不安で怖いという相談をいただいています」
1月26日に容疑者の男が逮捕されたものの、身近な場所で起きた事件の衝撃が薄れることはありません。
住民:
「東京とかで起きたのではなく身近なところで起きたので・・」
住民:
「長野では起きないと思っていた」
住民:
「夜歩くのがこわい」
「(事件後は)普段から夜道とか気を付けて(いる)」
住民:
「さっきも(現場近くを)通って怖いねと・・気にしないように歩いた」
保健所の担当者は大きな事件によって心や体に起きる変化は誰にでも起こりうると話します。
保健所の担当者:
「こういったものは通常は時間とともに回復していきますが、回復の速さは人それぞれですので、あせらずに自分のペースで自分を大切にしていただければと思います」
市の保健所では今後も電話相談を続けるとともに、不安があれば1人で抱えず、家族や信頼できる人に話してほしいと呼びかけています。