信州のこの1年を「異常気象と災害」で振り返ります。
暑く長い夏。
そして元日の能登半島地震や、初の南海トラフ地震臨時情報の発表など、改めて環境や災害との向き合い方を考えさせられる年となりました。


2年連続で「最も暑い夏」となった日本。

今年の特徴は「長い夏」。

県内でも10月初めまで30度以上の真夏日を観測しました。

異常な暑さで観光名所や農作物に異変が…


神戸のイチョウ保存会・金井晃会長:
「通年よりも10日か それ以上くらい(見頃が)ずれて まだこういう状態ですね」

県の天然記念物=飯山市の「神戸(ごうど)のイチョウ」。

例年、秋には黄金色に染まるということですが、11月末でも緑が目立ち、そのまま散ってしまう葉も多くありました。

田中直義さん:
「これですね、これ。これはもう典型的です」
「こんなに割れてしまう?」
「こんなのばっかりです」


リンゴに亀裂が入る「胴割れ」が。

県によりますと秋になっても続く高温で、成長し続けた実が、11月の大雨の水を一気に吸って破裂したといいます。

田中直義さん:
「自分が持っている知識が全く役に立たないというくらい、わからない気象になっている。どうしたらいいんだろうという感じです」

1月1日午後4時10分ごろ。

石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震が発生。

県内でも、長野市や信濃町などで震度5弱。

松本市、上田市など広い範囲で震度4を観測しました。

建物や農作物にも被害が…。


中野市きのこ工場でも、培養するための瓶などが崩れ落ちました。

「これもう全部ダメですね」
「だいぶ痛いですね」

能登半島では家屋の倒壊や道路の損壊で、救援活動が難航。

小口記者:
「ほとんどの建物が焼け落ち、残っている建物もかろうじて建っているような状況です。かなり広い範囲にわたって火災が発生したことがうかがえます」