3年前、惜しまれながら閉業した松本市の銭湯「ばらの湯」。
少し意外な形で再スタートを切りました。
地域で愛された銭湯の、新たな活用方法とは?


松本市蟻ヶ崎(ありがさき)の「ばらの湯」。

3年前に閉じたはずの銭湯に、いま、再び “のれん” がかかっています。

中に入ってみると…

「はい、お風呂ためます」

ついて行くと、そこは「男湯」の大浴場。

和田由佳さん:
「井戸水が流れて来ていて、それを温めて使っています。皆さんにもとても喜ばれて、温まり方が違うと」

と、ここまで見ただけでは、普通に営業している銭湯のようですが…?


和田由佳さん:
「ここはもともと女湯だったところで、皆さんが過ごされるホールになっています」

かつての「女湯」は、なんとお年寄りがくつろぐスペースに。


実はここ、銭湯を再利用した「デイサービス」なんです!

今年10月にオープンした、「カモミールハウスばらの湯」。

現在、市内に住む高齢者20人余りが通っています。

壁に描かれたタイル画の、立派な「赤富士」。

銭湯当時のまま、残しています。

さらに。

カモミールハウスばらの湯 和田由佳さん:
「ここが洗い場だったところで…」


横並びの洗い場は、利用者が作業や食事をするためのカウンターに!

ほかにも、横になって浸かる「寝湯(ねゆ)」だった場所は…?

カモミールハウスばらの湯 和田由佳さん:
「ここで読書したりだとかもできますし、お昼寝の場所としても使っています」