飯山市のサービス付き高齢者住宅に入居していた男性が、施設の元所長に預貯金8000万円余りを横領されたとして、運営会社などに損害賠償を求める訴えを起こしていることがわかりました。

訴えを起こしたのは、飯山市のサービス付き高齢者住宅「いいやまの郷」に入居していた70代の男性です。


訴状などによりますと、男性は2017年から4年間、施設に入所していましたが、当時の施設の所長から預貯金を無断で引き出されるなどして8000万円余りを横領されたということです。

男性は独り暮らしで、認知症により意思疎通が難しいことから、預金通帳などを施設に預けていました。


男性の担当弁護士によりますと、当時の所長は横領したことを認め、「遊興費などに使った」などと、説明しています。

男性側は、所長を雇っていた責任があるとして、施設を運営する会社と取締役3人に対して、8000万円余りの損害賠償などを求めています。

一方、会社側の担当弁護士は、裁判で訴えを退けるよう求めるとしています。

第一回口頭弁論は長野地裁で12月19日に行われます。