高地さん、今度はイベント用のモモを調達するため選果場を訪れました。

モモ農家の減少が故郷の景観にも影響を与えつつあることに危機感を覚えています。

高地さん:
「春先4月中旬からモモの花がきれいにピンク色に色づき始めて、今年もモモの収穫が始まるなっていうのが、徐々にそれが荒廃地に変わってきて、モモはどこでも作れるわけではないので、ちゃんと作れる場所を守っていく。守っていくために人を増やしていくという取り組みは必要だと思う」

これまで市では就農相談会などを開いてきましたが、なかなか成果はあがりませんでした。

今回のイベントの目的は三岡のモモのファンを増やすことです。

知名度が上がれば栽培をやってみたいと思う人も増えるのではないかと期待を寄せます。

ファンを増やすためにイベントに出店する飲食店に、モモを使った料理やドリンクを考案してもらうことにしました。

「めっちゃいいモモですよ」

出店者のひとり、市出身の山田祐太(やまだゆうた)さん。

東京や福岡のビストロなどで腕を磨き、今年6月に小諸駅前の商店街でカレー店を開きました。

高地さん:
「皮も一緒に入れる感じですか」
山田さん:
「皮の出汁というかエキスを抽出して、それを水がわりですよね」

出品するのは鶏もも肉とモモのカレーです。


ブレンドした10種類のスパイスをベースに、モモの果実をとろけるまで煮込み、味に深みを出しました。

具としても楽しめるように、最後に小鍋にモモを追加して、ひと煮立ちさせれば完成です。

山田さん:
「モモがおいしいから甘み塩みバランスを考えて組み立てているだけですね」
高地さん:
「すごい」
山田さん:
「モモのポテンシャルをただ使っているだけなので」

高地さん:
「おいしい。市内で活躍している飲食店さんがおすすめする食べ方。(モモが)いろんな食事のレパートリーに使えるというところをぜひPRしたいですね」

市の担当者:
「座って待っていただいた方2列で最初お願いします」