杉山さん:
「ここでできたモモですから、伝統守っていかんといかんし、川中島ってついてるモモについては、おいしいモモだって言われるように作っていかなくちゃいけないっていうそういうのはありますね」

特産のモモを守るのはおよそ800人の農家。

災害とも向き合ってきました。

JAグリーン長野・常務理事 安藤猛(あんどうたけし)さん:
「台風19号、令和元年もう大変な状況で、約20ヘクタール、河川敷が全部流されまして」
「(生産量は)激減ですね」

2019年の台風19号災害。

河川の氾濫により、農業は大打撃を受けました。

収穫の時期を迎えたリンゴが濁流にのみこまれ、深刻な被害に。

JAグリーン長野の管内では、モモの木も畑ごと流されるなど、大きなダメージを受けました。

JAグリーン長野・常務理事 安藤猛さん:
「もう一度復興させようという生産者と、青年部が片づけをみんなでやって、新しいものを1800から2000本植えました」

こうした取り組みが文字通り実を結び、被災後の2020年には1380トン余りと大きく落ち込んだモモの出荷量は徐々に回復。

今シーズンの計画では、被災前にはまだ及ばないものの、2000トンに迫る出荷量を見込んでいます。

安藤さん:
「本当に苦労しました。約1年半から2年かかった」
「みんなで本当に復興ができたなってそんなふうに思います」

千曲川河川敷の畑では、被災後に植えたモモの木が立派に成長し、収穫の時を迎えていました。

安藤さん:
「台風19号はつらい面もたくさんありましたが、農家の皆さんには頭が下がります。がんばってくれました」

杉山さん:
「いろいろ乗り越えて収穫になるってことはうれしいですね」
「今年は本当おいしいです」
「量もありますからたくさん食べていただきたいと思います」

JAグリーン長野の川中島白桃の出荷は8月25日ごろまで続くということです。