河野さん自身も中毒症状で入院していましたが、疑いの目が向けられました。
当時、捜査の指揮を執った淺岡俊安(あさおか・としやす)捜査第一課長。
10年前の取材で当時の状況を語りました。
淺岡元捜査一課長:
「犯人説を主張する人はいる当然ながら。捜査員の胸にグサッとくるものがない、これが犯人だというものが」
発生から6日後の、7月3日。
事件は大きく動きます。
淺岡捜査一課長:
「サリンと推定される」
警察は、ガスの正体をサリンと推定。
サリンを作る工程や、薬品の入手経路の捜査を始めます。
薬品の捜査と並行しながら、事件発生から1か月後、河野さんの事情聴取を行いました。
この間、河野さんを容疑者扱いする報道が続きました。