値上げラッシュがまたやってきます。
帝国データバンクによりますと、3月になって、レトルト食品や冷凍食品のほか、チョコレートを使った菓子など728品目が、10から15%値上げされました。
さらに4月には3000品目を超える食料品の値上げが予定されています。

ここ4年で、使っている材料の全てが値上がりしているというのが、パン店です。
苦しい状況でも挑戦を続ける長野市のパン店を取材しました。


長野市上松(うえまつ)の「ピクニック」。

創業30年の、地域に親しまれる町のパン店です。

店内には20から30種類のパンがずらり。


オリジナリティあふれる創作パンが並びます。

買い物客:
「地元で有名で、色々卸していて、おいしいよということで」
「おいしいっていう評判です」
買い物客:
「パンがおいしいところ」
「あんぱん、ずっしりとしたあんぱんが」


一番人気は、店のある地名にちなんだ「上松あんぱん」。

超薄皮の中に、あんこがなんと150グラム。

5年前の発売以来、老若男女に愛されています。

使っているあんは、明治37年創業、長野市中心部の老舗・宮下製あん所のもの。

さらに、同じく善光寺の門前で120年の歴史を誇るみそ蔵=すや亀(かめ)のみそを練り込んだ、門前みそあんぱんや、近所の山崎精肉店から仕入れた信州牛をたっぷり使ったカレーパンなど。

地元密着のオリジナルパンを数多く販売しています。

ピクニック 内藤大二郎専務:
「うちは今カレーパンだと3種類ですかね。子ども向けと、信州牛と、“山小屋”さんのカレーパンと」
「お互いの良さを残しつつ開発していくのが非常に楽しい試みかなと」

2代目で専務の内藤大二郎(ないとうだいじろう)さん。

店に併設した工場で、社員5人、パート15人を雇い、一日4000個ほどのパンを作っていて、店頭だけでなく、県内外の小売店にも卸しています。