美味しそうに見えるスイーツですが、実は粘土でできていて食べられません。
作ったのは元パティシエの女性です。
菓子作りで培った技術を生かした作品の魅力を取材しました。
フルーツが盛りだくさんのロールケーキに。
シロップがかかったホットケーキ。
思わず食べたくなってしまう、これらのスイーツ、実は、粘土でできた模型です。

しかも、サイズはなんと100円玉とほぼ同じ!
この精巧なミニチュア作品を手がけているのが…
池森さん:
「こんにちは、よろしくお願いいたします」
須坂市の池森美咲(いけもり・みさき)さん24歳です。
ミニチュア作りを始めてからおよそ4年で、これまでに600点を制作したといいます。
池森さん:
「いっぱいあるんですよね。いっぱいありすぎて、ちょっと出しきれないかもしれない」
池森さんが作るミニチュアのほとんどがスイーツです。

池森さん:
「日本語でいったらフルーツケーキなんですけど、8種類のフルーツを乗せているので、パーツも1個ずつ作っているので、一番労力がかかっていて自信作です」
池森さんは、製菓の専門学校を卒業後、4年前に結婚式場のパティシエとして働き始めました。
しかし、就職してすぐに新型コロナによる緊急事態宣言で式場は休業。
思うように外出ができない中、新たに始めたのが、ミニチュア作りです。
池森さん:
「職場でケーキ作れないから、家で粘土で作ろうって感じで作り始めました」
中学校時代は、美術部に所属し、図工など手先を使う作業がもともと得意だったことも、のめり込んでいった理由の一つです。
始めてわずか1年でミニチュア作家に転身し、一つ400円からインターネットで販売。
作品にはパティシエの技術も生かされています。