こども未来プロジェクト、今回は音楽コンクールで全国1位に輝いた、中学校では珍しい室内楽部を紹介します。

沸き立つようなリズム。
そして、エネルギー溢れる音色を奏でる生徒たち。

長野県内で唯一、弦楽の部活動を行う長野市立柳町(やなぎまち)中学校の室内楽部は、今年、949校が参加した「こども音楽コンクール」で全国1位にあたる文部科学大臣賞を受賞しました。

なんと、部員16人のほとんどが弦楽器初心者です。

コントラバスを担当する1年の宮崎創介(みやざき・そうすけ)さん。

入部前の音楽経験はゼロでしたが、楽譜の読み方から始めて、たった8か月で全国の舞台に立ちました。

(宮崎創介さん)「思っていたより、かなり楽しいというか、弾けたときの嬉しさがありますね」

弾ける楽しさを知って欲しいと、丁寧に指導するのはそれぞれのパートの外部講師たち。

その一人が、OGで、チェリストとして県内を拠点に活躍する小島遼子(こじま・りょうこ)さんです。

(小島遼子さん)「中学生たちの成長は本当にすごくて、これだけ伸びるのは私たちから見ても驚きです」

創部48年。この部活で弦楽器と出会い、人生が変わった先輩も多くいるといいます。

(チェロ担当の3年生 部長の大石悠介さん)「小さいころからやっていなくても、やりたいという意欲さえがあれば上達することはできるので、年齢関係なくどこからでも極められると思います」